てぃーだブログ › 清ら三線通信Ⅱ › 三線にまつわる話 › 故郷で出会った三線作り名人と赤ウマ

2011年06月16日

故郷で出会った三線作り名人と赤ウマ

 久しぶりに三線に関係した話を一つ。

 故郷中津の隣り町(福岡県だが)に吉富町というところが
ある。偶然のきっかけでこの町に趣味で凄い三線を
自作されている方がいる?という情報を聞きつけた。

 中津はどちらかというと「沖縄文化不毛の地」だ。
だから、凄い三線作りの名人がいるとはにわかに
信じがたい話だった。

故郷で出会った三線作り名人と赤ウマ

 ご自宅を訪問して驚いた。桐のタンスの中には
全ての型の三線があるではないか!作っていないは
カラクイと胴だけとのこと。後は全て手作りだ。

故郷で出会った三線作り名人と赤ウマ
 「盛島開鐘」の実測図

 それも商売ではない。趣味だ。聞けば、沖縄でいや本土でも有名な
唄者(私も知っているビッグネーム)が彼の三線を愛用
されているとのこと。

 三線作り名人だから当然ウマも作っておられる。

 手作りのウマ(名人はこれを「赤ウマ」と命名)を
一つ買わせて頂いた。竹を抱き合わせて、更に漆を
下と左右に施してある。側面には作者の名前の一字「之」の
サインがある。沖縄の三線店で一つだけこの「赤ウマ」を
扱っているお店があるという。

 故郷で出会った三線作り名人と赤ウマ

 心なしか良く響く。次回の帰省での再訪問を
約束して名人宅を後にした。


同じカテゴリー(三線にまつわる話)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。