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2015年06月27日

私の三線遍歴その4 コンクール新人賞合格!

4. 2008年6月 民謡協会コンクール挑戦

 入門2年目で新人賞に挑戦することに
なった。我が教室からは私一人。
もちろん、師匠等の付き添いはない。

 コンクール前日にはある民謡居酒屋で
リハーサルをさせてもらった。練習でも
一度も間違ったことがないところで
手を間違えたことを思い出す。
民謡酒場での失敗でよかった。
明日の本番の緊張度は半端ではないだろうと
思った。

 会場に到着して、師匠から指示された
着付けの先生に着物の着付けをしてもらい、
出番を待った。

 とにかく、舞台袖での待ち時間の30分が
3時間ほどに感じられたことを思い出す。

 これまでの人生でこんなに緊張した
30分はなかったと思う。

 順番が来たので、いざ出陣と思いきや
進行係が「15分の休憩」と宣言。何もできない
まま、舞台袖で更に待たされた。結局
合計45分も待たされたことになる。
しかも、三線をさわることもできないのが
辛かった。

 休憩あけ。いよいよ出番だ。

 礼をして、審査員席を見ると委員長席に
某有名民謡歌手が座っておられた。
意外と落ち着いている自分。

 しかし、調弦(ちんだみ)をして、歌い始めると
次第に緊張する自分がいた。祝い節の下句が
だんだん速くなっているのが自分でもわかるが
制御が効かない。

 「コンクールには魔物が住んでいる」と言われる。
どんな経験者でも緊張感で思いもかけないところで
間違いを犯すことがあるのだ。歌詞間違いもよくある。
ブザーが鳴れば歌いやめなのでなんとか
耐えて舞台をはけた。

 新人賞は最後まで歌えばまず合格との話を
聴いていたが、心配したことを思い出す。

 しかし、帰阪後に聴いた結果は「合格」だった。
わずか、1分30秒の舞台だったが、これまで
経験したことがなかった緊張感だったのを
思い出す。

 このときは、乗りかかった船ならぬ
乗りかかった「コンクールの道」がこれほど
「苦難」に満ちたものになるとは思いも
よらなかった。


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Posted by 鷹ぬ鳥 at 09:09│Comments(0)唄三線
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