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2015年04月20日

安倍ー翁長階段での非公開とされた内容

安倍・翁長会談でオープンにされなかった内容が
沖縄の新聞で明らかにされている。

 元自民党の幹部だった翁長知事の主張は
理路整然としている。沖縄の心をしっかりと
表現していると思った。

翁長知事の発言
※太字部分が本土の放送で流されたもの

あらためましてこんにちは。昨年12月に沖縄の知事に
就任しました翁長です。よろしくお願いします。安倍内閣
総理大臣におかれまして本当にご多忙の中ですね、
お時間を頂戴いたしまして心から感謝を申し上げます。

 また冒頭では、沖縄の経済、あるいは将来の可能性と
いうのにも触れていただいた。アジアのダイナミズムが
沖縄に本当に大いに来ていて、日本のフロントランナー
として、経済というものを頑張っていこうという状況の中で、
基地問題というのが非常に大きな課題となっています
ので、きょうは普天間基地の辺野古への移設を中心に
ですね、お話しさせていただきたい。

 総理も官房長官も16年前、当時の稲嶺(恵一)知事、
地元名護市長も辺野古基地を受け入れたとおっしゃって
いますけれども、しかしながら稲嶺知事は代替施設は
軍民共用施設として、そして米軍による施設の使用に
ついては15年の期限を設けることを条件として受け入れを
認めたわけです。

 それから岸本(建男)名護市長は日米地位協定の改善、
それから施設の使用期限、それから基地使用協定等の
前提条件が満たされなければ容認は撤回すると言って
おりました。

 当時の政府は平成11(1999)年12月、稲嶺知事と
岸本市長はこれを重く受け止め、米国政府と話し合う旨、
閣議決定を認めました。しかし、その閣議決定は
平成18(2006)年に沖縄県と十分な協議がないまま
廃止されました。

 従って16年前に知事や市長が受け入れを決めたと
いうのは前提条件がなくなったことで、受け入れたという
のは私たちとしては間違えだというふうに思っています。

 そして政府は今、普天間飛行場の県外移設という公約を、
失礼な言い方かも知れませんが、かなぐり捨てた前知事が、
埋め立てを承認したことを錦の御旗として、辺野古移設を
進めておられますが、昨年の名護市長選挙、沖縄県知事
選挙、衆議院選挙は前知事の埋め立て承認が争点で
ありました。

 全ての選挙で辺野古新基地反対という圧倒的な民意が
示されたわけであります。沖縄は自ら基地を提供したことは
一度もございません。普天間飛行場もそれ以外の基地も
戦後県民が(捕虜)収容所に収容されている間に、(土地が)
接収された。または居住場所をはじめ銃剣とブルドーザー
で強制接収され、基地造りがなされたわけであります。

 自ら土地を奪っておきながら老朽化したから、世界一
危険だから沖縄が負担しなさい。嫌なら代替案を
出せと
言われる。こんな理不尽なことはないと思います。

(はい、報道は退室-と官邸スタッフが打ち切る)

次は非公開部分です


■非公開部分

 翁長雄志 知事

 安倍総理が2度目の政権を担ったとき「日本を取り戻す」と
いう言葉がありました。私はとっさにそこに沖縄が入っている
のだろうかと思いました。 戦後レジームからの脱却とも
おっしゃってましたが、沖縄に関しては戦後レジームの死守を
しているかのようであります。

 安倍総理にお聞きしたいと思います。ラムズフェルド
米国防長官が12年前、普天間基地は世界一危険な
基地だと発言し、菅官房長官も普天間の危険性除去の
ために辺野古が唯一の解決策とおっしゃっております。
辺野古基地ができない場合、本当に普天間基地は
固定化されるのかお聞かせ願いたいと思います。

 普天間飛行場の5年以内の運用停止について、仲井真
弘多知事は県民に対し「一国の総理および官房長官を
含めて政府としっかりやるとおっしゃっている。それが最高
の担保である」と説明していました。

 5年以内の運用停止は、きょうまでの状況を見ますと、
辺野古埋め立て承認というハードルを越えるための
空手形ではないかと危惧しているところです。
総理ご自身から5年以内運用停止を約束できるか
お聞きしたいと思います。

 私は沖縄にある米軍基地や米国政府の責任者から、
辺野古の問題は日本の国内問題だとよく言われます。

 われわれ県民から見たら、米軍基地の運用について
日本政府がほとんど口を挟めないことをよく知っていますから、
辺野古の問題についても、県民からは実感として、
県民と米軍、県民とアメリカ政府との問題だとも思えます。

 ですから、私も近いうち訪米をして県民の思いを
米国政府、シンクタンク等さまざまな方々に訴えようと
思っています。

 このまま政府が地元県民の理解を得ることなしに
辺野古埋め立てを強行するようであれば、私は絶対に
辺野古への新基地を造らせないということを
改めて
申しあげたいと思います。

 安倍総理には、かたくなな固定観念に縛られず、
まずは辺野古への移設作業を中止することを決断され、
沖縄の基地固定化の解決・促進が図られることを期待
しております。訪米した際には、オバマ大統領へ
沖縄県知事はじめ、県民は、辺野古移設計画に明確に
反対しているということを伝えていただきたい。
よろしくお願いします。

 それぞれ5分間の会談内容を公開する約束だったのに
それを不当にも縮めた政府。翁長知事のこの発言を
オープンにさせたくなかったわけだ!

 


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Posted by 鷹ぬ鳥 at 22:48│Comments(0)私の一言
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