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2011年09月01日

教育基本条例のゴーマンぶり その2

 ハシモト知事と維新の会が考えた教育基本条例の
素案全文
を読んだ。ひどい内容だ。

 何がひどいか?「戦後教育のシステムを
根本から変える」からだ。良い方向に変えるなら
賛成だが、怨念のような「教員憎し」に貫かれた
政治思想が教育を無茶苦茶にしようとするものだ。


「教育を政治の道具にしてはならない」という戦後の反省を
全て覆し、「政治は金はださないが、口だけはだす」という
条例案だ。

 一例を挙げよう。

 かれは、府立高校を一挙に統廃合しようと考えている。
条例案に「組織改廃に基づく分限処分」(40条41条)と
「学校法人化による分限処分」(42条)がある。

 前者は「定員割れは3年間続いた学校は統廃合」という
方針をうけたもの。大阪府を一つの学区にして、学校間競争
させれば、統廃合の対象校は増えるだろう。私学が定員を
増やす(ハシモトは入学者の数で私学助成を行う方針を
昨年だしたため、私学が強引な生徒確保に乗り出した)なら
、さらに統廃合がすすむであろう。

 それを想定して府立高校の「学校法人化」を考えている。
法人化とは要は「私学にする」というわけだ。そうすれば
府は金を出さなくてすむことになる。

 困るのは生徒と親だ。自分の近くの通う高校がなくなる。
府立で残るのは、一部の進学校だけになる。すると進学しようにも
受け皿となる高校がなくなるのは目に見えている。


 だれもが進学校に行けるわけではないのに、行く高校が
なくなるのだ。それに、高校授業料の無償化が見直されれば、
たちまち、高校進学率は一挙に下がるだろう。

 あぶれた生徒達はどこへ?

 ハシモト恥事は言う「競争が全てだ」と。

 考えてみよう。規制緩和・新自由主義を標榜した小泉「改革」で
日本はよくなったか?酷すぎたから政権交代がおきたのだ。

 ハシモト恥事の暴走を許すと結局府民にそのツケが
回ってくるのだ。





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Posted by 鷹ぬ鳥 at 22:16│Comments(0)私の一言
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