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2010年01月04日

つぃんだら節 考察 その4

 八重山民謡を練習している方々は所与の前提。読み飛ばして
下さい
。自分の整理のために書いています。

 「つぃんだら節」をそれなりにマスターしたと思ったら、
この曲と一緒に収録されている曲があった。
久場山越路節」だ。

 色々と資料を調べるとつぃんだら節とセットの曲、
「つぃんだら節の返し歌」のようだ。

 セットならこれも練習するしかない!と思った。

久場山越路節(くばやまくいつぃぶし)

1.黒島(くるしま)に居るけや 先島(さきずぃま)に居るけや
  ※ハーリヌツィンダラヨー カヌシャマヨー
2.島一づやりおぅる 村一づやりおぅる  
3.ぶなびしん 我二人 ゆいむなぁぐん 我二人
4.山行きん我二人 磯うりてぃん 我二人

 確かに「つぃんだら節」の返し歌のようだ。
野底に強制移住させられたマーペーを思いだす
ウダニ。いつも二人で過ごしたのに、なぜ離ればなれに
されなければならないのか!その不条理さが恨みにも似た
メロディで心に突き刺さる。

 しかし、曲の題名と歌詞が結びつかない。久場山とは
たぶん石垣の地名だろう。従ってこの歌は「久場山峠を
越える歌」であったに違いない。一種の島自慢の曲で
あった可能性がある。もう少し調べてみたいと思う。

<訳>
1.黒島にいた頃は、先島にいた頃は
2.島は一つだったし、村も一つだった
3.麻糸作りも二人で、共同作業も二人一緒
4.山へ行くのも二人 磯に降りるのも二人

 この曲の声楽譜(コピー)は三線友達から
ゲットした。

 練習中、※印のメロディを何回も聴いていて「どこかで
聴いたことがある曲と似てる?」と思った。

 そうだ!「パラダイスうるま島」の囃子の「ハリヌ 
パラダイスよー うるま島
」のメロディがうり二つだ!

 この話は後日、大工さんからも「その通り」という
話を伺った。「うるま島」の作曲者は黒島英章さんと
いう。黒島という名字が意味深だ!

 こうして、何とか2曲を練習した。練習始めて
半年以上経っていた。ものになっているかは正直自信は
ないが、八重山民謡の扉を少しだけ叩いたことだけは
確かだ。(終わり)
 


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Posted by 鷹ぬ鳥 at 06:33│Comments(0)唄三線
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