2011年09月26日
9/19脱原発中央集会での福島代表の挨拶
既に、色々なMLで紹介されているが、敢えて
紹介したい。9/19脱原発中央集会(この集会には、全国から
「動員」ではなく、自腹を切って多くの市民が集ったことに
意味がある)での福島県代表の挨拶。
「ハイロアクション福島」・武藤類子さんの
スピーチだ。胸を打つ真実の訴えだ。涙なくしては
この訴えは聞けない。
以下、挨拶引用。
みなさんこんにちは。福島から参りました。
今日は、福島県内から、また、避難先から何台ものバスを
連ねて、たくさんの仲間と一緒に参りました。初めて集会や
デモに参加する人もたくさんいます。福島で起きた原発事故の
悲しみを伝えよう、私たちこそが原発いらないの声を
あげようと、声をかけ合いさそい合ってこの集会にやってきました。
はじめに申し上げたい事があります。
3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆる事に
取り組んできたみなさんひとりひとりを、深く尊敬いたします。
それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、
様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることに
なってしまった子供たち、若い人々に、このような現実を作って
しまった世代として、心からあやまりたいと思います。
本当にごめんなさい。
紹介したい。9/19脱原発中央集会(この集会には、全国から
「動員」ではなく、自腹を切って多くの市民が集ったことに
意味がある)での福島県代表の挨拶。
「ハイロアクション福島」・武藤類子さんの
スピーチだ。胸を打つ真実の訴えだ。涙なくしては
この訴えは聞けない。
以下、挨拶引用。
みなさんこんにちは。福島から参りました。
今日は、福島県内から、また、避難先から何台ものバスを
連ねて、たくさんの仲間と一緒に参りました。初めて集会や
デモに参加する人もたくさんいます。福島で起きた原発事故の
悲しみを伝えよう、私たちこそが原発いらないの声を
あげようと、声をかけ合いさそい合ってこの集会にやってきました。
はじめに申し上げたい事があります。
3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆる事に
取り組んできたみなさんひとりひとりを、深く尊敬いたします。
それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、
様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることに
なってしまった子供たち、若い人々に、このような現実を作って
しまった世代として、心からあやまりたいと思います。
本当にごめんなさい。
皆さん、福島はとても美しいところです。東に紺碧の太平洋を
臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。
猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。
そのむこうを深い山々がふちどっています。山は青く、水は
清らかな私たちのふるさとです。
3.11・原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が
降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。
大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。
すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、
引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、
家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。
毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない?食べる、
食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、
させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、
だまる?様々な苦渋の選択がありました。
そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、
・真実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」
「私たちの命を奪うな」です。
福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。
・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんが
おじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けよ
うと、労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・
・・
・ひとりひとりの市民が・・・
国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと
声をあげています。
私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。
私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり
生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きて
いこうと思っています。私たちとつながってください。
私たちが起こしているアクションに注目してください。政府交渉、
疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての
学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。
今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。
思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。私たちを
助けてください。どうか福島を忘れないでください。
もうひとつ、お話したいことがあります。
それは私たち自身の生き方・暮らし方です。 私たちは、
なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を、想像
しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に
成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発は
その向こうにあるのです。 人類は、地球に生きるただ一種類の生き物に
すぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。
私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物
として生きたいです。 ささやかでも、エネルギーを大事に使い、
工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。
誰にも明確な答えはわかりません。できうることは、誰かが決めた
事に従うのではなく、ひとりひとりが、本当に本当に本気で、
自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、
行動することだと思うのです。ひとりひとりにその力があることを
思いだしましょう。
私たちは誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を
取り戻しましょう。 そして、つながること。原発をなお進めようと
する力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、
つながり続けていくことが、私たちの力です。
たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。
見つめあい、互いのつらさを聞きあいましょう。怒りと涙を
許しあいましょう。今つないでいるその手のぬくもりを、日本中に、
世界中に広げていきましょう。私たちひとりひとりの、背負って
いかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに
過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがら
かに生き延びていきましょう。
臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。
猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。
そのむこうを深い山々がふちどっています。山は青く、水は
清らかな私たちのふるさとです。
3.11・原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が
降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。
大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。
すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、
引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、
家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。
毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない?食べる、
食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、
させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、
だまる?様々な苦渋の選択がありました。
そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、
・真実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」
「私たちの命を奪うな」です。
福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。
・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんが
おじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けよ
うと、労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・
・・
・ひとりひとりの市民が・・・
国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと
声をあげています。
私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。
私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり
生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きて
いこうと思っています。私たちとつながってください。
私たちが起こしているアクションに注目してください。政府交渉、
疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての
学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。
今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。
思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。私たちを
助けてください。どうか福島を忘れないでください。
もうひとつ、お話したいことがあります。
それは私たち自身の生き方・暮らし方です。 私たちは、
なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を、想像
しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に
成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発は
その向こうにあるのです。 人類は、地球に生きるただ一種類の生き物に
すぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。
私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物
として生きたいです。 ささやかでも、エネルギーを大事に使い、
工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。
誰にも明確な答えはわかりません。できうることは、誰かが決めた
事に従うのではなく、ひとりひとりが、本当に本当に本気で、
自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、
行動することだと思うのです。ひとりひとりにその力があることを
思いだしましょう。
私たちは誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を
取り戻しましょう。 そして、つながること。原発をなお進めようと
する力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、
つながり続けていくことが、私たちの力です。
たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。
見つめあい、互いのつらさを聞きあいましょう。怒りと涙を
許しあいましょう。今つないでいるその手のぬくもりを、日本中に、
世界中に広げていきましょう。私たちひとりひとりの、背負って
いかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに
過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがら
かに生き延びていきましょう。
Posted by 鷹ぬ鳥 at 22:52│Comments(0)
│東日本地震・津波・原発災害
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。