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2009年07月30日

民謡酒場の楽しみ方

 大阪の一部だとは思いますが民謡酒場の由々しき事態に直面した
私は、ここで、民謡酒場の楽しみ方とマナーを書いて
みたいと思います。(本場沖縄の民謡酒場とは無縁な話ですいません)

 沖縄の雰囲気を楽しみたいだけなら、「民謡酒場」ではなく
「沖縄料理店」に行くことをお薦めします。沖縄民謡が静かに流れ、
沖縄料理と島酒に舌鼓をうちながら仲間内の「ゆんたく」を
楽しめるでしょう!

 一方、「民謡酒場」は私たち唄三線愛好者にとっては、「聖地」で
あり、「練習場」であり、また自分の力量を測る「リトマス試験紙
でもあるのです。

 私なりの「民謡酒場の楽しみ方」をまとめてみました。

(1)唄者の「生の琉球民謡」を楽しむ。 

民謡酒場の唄者は、金額は少なくてもライブチャージを取るくらい
だから間違いなく上手い。ほとんど「教師」や「師範」等の資格を
お持ちだ!レパートリーも信じられないくらい多い。歌詞もよく覚えて
おられる。(毎日ライブしてるから当然だろうと思ってはいけない。
順番間違わずに歌い終えるには相当の記憶力がいる。うちなーぐちの
歌詞の場合は意味もよく知っていなければ歌の解説もできない。
歌詞カードに頼る私とは大違いだ。そんな唄者の生の唄三線は
格好の勉強になります。「こんな歌えたらなあ」と思うこと数知れず。
また、歌持ちや間奏でも独自の工夫があるので、これは!と思った
ときは「盗む」こともできます。CDではゲットできない「生きた民謡」を
学べるのです。

(2)生オケを楽しむ。

 唄者は古典から民謡、ポップスと何でもござれです。ライブの
アクセントとしても生オケは魅力的です。これにより、大声で会話する
お客を黙らせることもできます。歌唱の上等な方が登壇すると
場全体が盛り上がります。カラオケではなく、生オケですから歌を
得意としていない人にも唄者の三線は合わせてくれる心憎さ!

(3)素人出演タイムで唄三線する。

 素人出演タイムがあるからこそ、民謡酒場です。舞台で人前唄三線
することで度胸がつき、格好の練習となります。お客の前で最後まで
歌い弾けたときには、妙な自信が生まれます。アマチュアの私たちに
とっては、「聖地」なのです。私の体験では、一人でも集中して聞いて
下さる人がいた時に唄三線すると緊張で間違うことがよくあります。
「舞台での人前三線」はその曲を一通りマスターしたか否かの
リトマス試験紙」だと思います。

 (4)カチャーシータイムで踊る。 
 ライブの締めは必ずカチャーシータイムに突入する。早弾きの
「豊年音頭」や「唐船どーい」は定番の曲で、本土でもよく知られる
ようになった。エイサーの影響もあるだろう。しかし、昔からの定番
カチャーシー曲は「天川」とか「アッチャメ小」とか「嘉手久」だった。
やまとんちゅの我々はどうしても阿波踊り風になるが、そんなことは
ご愛敬。どんな踊りでもかまわない。日頃の憂さを吹き飛ばすつもりで
踊りたい。舞台にも上がってどんどん踊って楽しむのもよい。

 ただ、一部の民謡酒場にある「踊りの強制」は納得できない。
あくまで客の自発的なものを尊重してほしいと思うが・・・。

 踊り疲れたところで、お酒を飲んで仲間内とおしゃべりして、次の
ライブを待つ。そして、終電の時刻を見計らってお店を出る。
きっと、明日への活力もでてくるだろう!

 このように、民謡酒場は「酒と沖縄料理」と共に
「民謡を楽しむ場所」
なのです。ライブ中はお酒も料理も
摂りながらでもかまいませんが舞台に集中して下さい。
民謡聞くつもりなくてもライブチャージを取られてます。
民謡ファンの迷惑にならないように、
大声の会話だけは絶対にNGです!


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Posted by 鷹ぬ鳥 at 20:44│Comments(0)民謡酒場
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