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2009年07月11日

民謡酒場の暗黙のルール

 先日、大阪のある民謡酒場に出かけた。いつもは民謡ライブを楽しみに多くの
ファンが集うのだが、この日はお客がいない。三線友達と二人で入店したあとに
3人のグループも入店。そこで、ライブが開始。なにせ、民謡酒場ではライブ
チャージ料(普通は500円~1000円くらいが相場)を払うこともあるので、
一定の客があればライブをすることになる。

 唄者は八重山民謡をどんどんやり始めた。その頃4名のサラリーマンらしき
お客も入店してきた。唄者は、早速私たちに素人出演を促した。望むところ
などで二人で交互にやりそれなりに満足。席に戻って気づいた。
新規の4名のサラリーマンの話し声・笑い声がやたらうるさいことに。

素人出演タイム中はおろか唄者のライブでも大声で話す。
アンプを通している唄者の歌声に負けまいと大声で会話を交わして
いるのだ。

 この店は、いつもなら民謡ファンが多数派なので、こうした客も雰囲気で
おとなしく民謡を聞いていたはず。ここでこんな嫌な思いしたのは初めて。

 彼らは、ライブをBGM扱いしているようだ。それなら「民謡居酒屋」ではなく、
普通の「沖縄料理居酒屋」に行くべし。彼らは、ライブチャージ取られることを
しらないだろう。

私たちは民謡を楽しみたい!ライブ中は大声で
会話するな!

と彼らにイエローカードを出したい思いにかられたが、
グッと耐えて1回目のライブは終了。
するとどうだ。彼らの会話がとたんに静かになった!
(逆やろ!)

 お客はこれ以上増えないが、2回目のライブ開始。また、彼らの
会話のボリュームがどんどん上がり始めた。唄者は、彼らが知って
いるようなポップスも当然できるが、敢えて普通の民謡を次々にやって
いる(ように少なくとも私には思えた)。

うるさい!歌に集中できない!

 私たちの雰囲気を悟った唄者は、彼らを黙らせる「奥の手」を出した。
そう、生オケタイムだ!知っている沖縄民謡をリクエストさせて一人の
サラリーマンが登壇した。残りの3名は携帯で写真を撮り始めはしゃいでいる。
それでいいのだ~!生オケタイムは民謡酒場の楽しみ方の一つだから。

 唄者はこのまま、カチャーシタイムに突入。騒がしい客の扱いを熟知して
いる唄者の力量に敬服した。

 ここで民謡酒場の「暗黙のルール(マナー)」を知ってほしいと切に願う。

民謡酒場は、沖縄料理と島酒に舌鼓をうちながら沖縄民謡ライブ
(普通1回30分程度)を楽しむ。そして素人タイムや生オケタイムで
舞台にあがって楽しむ。ライブが終われば、仲間うちで会話を楽しむ。
そんな居酒屋です。拍手や手拍子は別にしなくてもよいし、
酒も料理もどんどん食べて下さい。 とにかく、
大声のおしゃべりだけはNGです。


 生の民謡ライブを手頃な値段で楽しむために民謡酒場はあるのです。
仲間うちでおしゃべりを楽しみたい方は、普通の沖縄料理の居酒屋に行って下さい。
静かに民謡がBGMで流れているのでしょう。


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Posted by 鷹ぬ鳥 at 17:20│Comments(0)民謡酒場
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