2009年06月11日

月桃

 「月桃」
 海勢頭豊さんが、1982年、復帰10周年を迎えた沖縄の6月23日慰霊の日に
向けた琉球放送の報道特番の取材中に作った歌。南部の激戦地を訪れると
一家全滅の屋敷跡があちこちに残っており、主のいない香炉だけ並べたその
屋敷跡の片隅には帰らぬ人の霊を慰めるように月桃(サンニン。プロフィールの
写真が月桃です。)が咲いているのが見えた。沖縄戦で県民の四人に一人が
犠牲になった沖縄県民への鎮魂歌でもある。

 この歌は、公開から13年経つが、今なお各地で上映会が開かれている
映画「GAMA月桃の花」の主題歌にもなった。
本土でも音楽の授業でも歌われている「隠れたヒット作品」だ。
カラオケに行くとどういう訳か「沖縄民謡」にジャンルされている。

 海勢頭豊さんは、きっとこの歌を6/14(日)本澄寺ライブで歌うであろう。
観客と共に歌いたい歌だ。

 このコンサートは、手話通訳がつきます。聴覚障がい者の皆さんも、
どうぞお越し下さい!

 月桃 作詞・作曲 海勢頭豊

1.月桃ゆれて 花咲けば
  夏の便りは 南風
  緑は萌える うりずんの
  ふるさとの夏

2.月桃白い 花のかんざし
  村のまずれの 石垣に
  手に取る人も 今はいない
  ふるさとの夏

3.摩文仁(まぶに)の丘の 祈りの歌に
  夏の真昼は 青い空
  誓いの言葉 今もあらたな
  ふるさとの夏

4.海はまぶしい 喜屋武(きゃん)の岬に
 寄せ来る波は 変わらねど
 変わる果てない 浮き世の情け
 ふるさとの夏

5.6月23日待たず
  月桃の花 散りました  
  長い長い 煙たなびく  
  ふるさとの夏  

6.かおれよ かおれ 月桃の花
  永遠(とわ)に咲く身の 花ごころ
  変わらぬ命 変わらぬ心
  ふるさとの夏


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