3.13沖縄スパイ戦史 西宮上映会
唯一の地上戦であった沖縄戦では県民の4人に1人が
犠牲になった。何故か、日本軍は県民を守らなかった
ばかりか、犠牲を強いた捨て石作戦を行ったから。
私は、昔、アメリカ軍が撮影した沖縄戦のフィルムの
中に捕虜収容所で70代、40代、10代の男性達が
軍服を着た状態で撮影されているシーンを見た。
沖縄にいる男性は根こそぎ動員されているから
70代の男性はいても不思議ではない。しかし、どう見ても
12歳か13歳くらいの男子に軍服とはこれはどうして?と
不思議に思った。後にその「理由」を知った。
それは何の不思議でもなかった。陸軍中野学校の
将校達が沖縄の小学校や中学校に軍事教練をしながら、
対米ゲリラ戦を実行するために、幼い少年達を
「
護郷隊」に組織していたのだ。実際の沖縄では
ゲリラ、スパイ戦を行ったのだ。
この映画は、その「護郷隊」の実相を描いている。
本土決戦のために、「神風特攻隊」「人間魚雷回天」
更に上陸戦車を海岸で攻撃する人間魚雷と非人道的
殺人兵器を作った海軍に対してゲリラ戦敢行のために
少年まで利用する陸軍。軍隊の恐ろしさが現れている。
しかも、その非人道的な作戦を主導した軍人は
生き延び、戦後に「復権」しているのだから、
なにをか況んやである。
3/13(日)西宮勤労会館(JR・阪神「西宮駅」徒歩5分
10時~と14時~の2回上映
前売り800円 当日1000円 学生・障がい者500円
問い合わせ 松谷(090-3975-0670)
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